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引用元: はしゃいでる大学生の飲み会に乱入した結果wwww


1: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 18:47:37.75 ID:tI2+Fngh.net
大学生ども「なーんで持ってんの! なーんで持ってんの!」

大学生ども「きゃはははははははははwwwwwwwwwwwうおおおおおおおおおおおおおおおwwwwwww」

大学生ども「ごちそうさまが聞こえないwwwwwwwwwwwww」

俺「ああああああああああああああああああああああああああああああああ」

大学生ども「!?」

俺「はしゃいでんじゃねえ!!!!!!!!3・11を思い出せや!!!!!!!!」(テーブル殴る)


2: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 18:48:11.42 ID:OcLnAbmy.net
これ好き

3: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 18:48:11.54 ID:kyfw8ice.net
じゃあちょっと経緯書くわ

7: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 18:48:39.40 ID:+eXROy1i.net
神定期

8: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 18:48:52.61 ID:lkOiz0C0.net
謎定期

9: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 18:49:03.70 ID:kyfw8ice.net
俺は今、中学3年の15歳です
2ちゃんねるを見るのが好きなのだが、特になんJのまとめブログが好きだった。
だからなんJ用語をバンバン学校でも使ってたんだ
特に俺が好きなのが『○○ンゴwwwwwwww』というネタだ
最初は失敗した奴に『片岡ンゴwwwww』とか『田中ンゴwwwwwwww』って感じで言いまくってた
でも、俺は知らなかったんです

それが、悪口だということを。

11: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 18:49:38.83 ID:kyfw8ice.net
褒めるときも『吉村ンゴwwwww』ってやってた
まとめブログしか見てなかったから、なんJ自体を見たことはなかった
でも、周りになんJを知ってる人はいなかったから、最初はバレなかった

でも、俺の友達軍団が『○○ンゴwwwww』について調べてしまった
でも、なんJまで辿りつけないと、俺は思った

でも、あっさりとたどり着き、俺はにわか野郎の汚名を挽回した

13: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 18:50:03.26 ID:kyfw8ice.net
でも、俺はにわか野郎の汚名を返上するためにがんばった

まず、ここを見出した
野球ネタだけじゃなくて、アニメにも精通してるなんJラーは、俺のヒーローでした
やっぱりなんJは(おもしれーわ)と思わず新しい用語を学校でも使っていました

友達軍団も、少しずつ俺を認め出しました。

でも、事件が起きたんです。

中谷カレー事件、自分が起こした事件は今ではそう呼ばれているんだ。

14: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 18:50:26.19 ID:kyfw8ice.net
中谷カレー事件

思い出したくもない
給食の時間、給食係だった俺はカレーを運んでいた
一人だと重いから、クラスメイトの金本(結構可愛い♪)と一緒に運んでいた

俺「かーちゃん良い匂いするンゴ~wwwwwww」
金「ちょwwwやめてよwww」

こんな感じで運んでたら、なんとなくだが
なんとなくだが、ンゴンゴダンスを踊ってみたくなったんだ

16: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 18:50:46.66 ID:kyfw8ice.net
ンゴンゴダンスとは
崖の上のポニョの音楽とリズムで「ンーゴンーゴンゴなんJ民♪」って踊りまくるダンスのことだ
俺はこれでクラスから『なんJの王(キング)』と呼ばれていた

金本さんの前でそれをやったことがなかったので、一度やってみたかった

・・・手が震えた
汗もかいた
それでも、一度やってみたかったんだ

だから、俺は踊った。全力で踊った。
カレーがぶちまけられていることにも気が付かずに、ンゴンゴダンスを10秒ほど踊った

17: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 18:50:48.26 ID:rtOonAi/.net
311が産んだ奇才

18: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 18:51:17.31 ID:kyfw8ice.net
10秒しか踊れなかったのは、金本さんの悲鳴のせいだ
俺は一瞬、歓喜の声かと思ったが普通に違った

金本さんの悲鳴で教室から何人も人が出てくる
ンゴンゴダンスを止めても、体操服をジャミラ状態にしている俺は変わらない

目の前が真っ白になった

俺は教師に呼び出され、そのまま職員室の給湯室に連れ込まれた

どうやら、俺が金本さんにいやらしいことをしたように思われているようだった

20: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 18:51:44.34 ID:kyfw8ice.net
先生にもンゴンゴダンスは何度も見せてたから、事情はすぐにわかってくれてすぐに解放された。

俺はなんJの王として、新たな武勇伝を手にいれたと思った。
だから、まったく悪びれず、俺を見る生徒を睨みつけながら教室に戻った。
教室の視線が俺に集中する。
誰も、なにも言わない。
これはおもしれーわと思った俺は『ン~ゴ~(お~は~の要領で)』とおちゃらけた。
誰もなにも言わない。次の瞬間、クラスで一番いきがってる栗原の怒鳴り声が響いた。

栗原「カレーどうしてくれるんだよ! おい! おおい! おおおおおい!!!!!!」

金本さんは泣いていた。俺は栗原を睨みつけた。

26: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 18:52:20.04 ID:kyfw8ice.net
なんJの王として、舐められるわけにはいかない。
全力でいく、俺は心の中で殴ることも辞さない覚悟をした。
栗原は俺の胸ぐらをつかむ。先生は、まだ来ていない。そこは生徒だけの世界だった。
俺は栗原を睨みつけた。睨みすぎて多分、白目を剥いていたと思う。
クラスの王といきがってるガキのにらみ合い。クラスの緊張は頂点に達した。

俺「カレーくらいどうでもいいだろ!!!」
栗原「みんな楽しみにしてたんだぞ!!!!!!!」

怒鳴り合いの中、俺は渾身の力を込めて言った。

俺「栗原ンゴゴゴゴゴゴゴゴwwwwwwww金本さんンゴゴゴゴゴゴゴゴwwwwwwwwwwwww」と

27: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 18:52:45.64 ID:kyfw8ice.net
・・・それからすぐ、先生がとんできて、俺と栗原はキレられた。

栗原「だってこいつがよ・・・」

先生「先に手を出したのはお前だろ」

俺「ン~ゴ~」

先生「お前もふざけるのもいい加減にしろ。おまえ、はっきりいってクラスで浮いてるぞ」

まるで大松のような先生だと思った。
でも、地獄はこの先からだったんだ。

158: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:35:09.59 ID:UeSnx98M.net
>>27
まるで大松のような先生すき

28: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 18:53:15.13 ID:kyfw8ice.net
教室に戻って、俺は開口一番『楽勝! ンゴってやったぜ!』と叫んだ。
いつもなら、クラスは俺に注目して俺から話を聞こうと集まっていた。
特に、俺の友達軍団は俺になんJ用語を教えてもらおうと必死だった。

でも、誰も俺に反応しない。
誰も俺を見ない。
栗原は一言「きめえんだよ」とつぶやいた。クラスのお調子者集団は栗原に集まっていた。
俺は、一人だった。

金本さんと仲のいい古川さんが俺に近づいてきた。

古川「きもいんだけど。かねちゃんはもうおまえと話したくないって」

29: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 18:53:59.88 ID:kyfw8ice.net
古川は以前から俺に舐めた口を聞いていた。
俺のことを影で批判していることも知っていた。
ようするに、古川にンゴりはわからないのだ。
だから、俺は古川の言葉を信じなかった。

俺は金本さんに話しかけまくった。
でも、金本さんは答えてくれない。

――俺はキレた。

30: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 18:54:25.18 ID:ggxRHgf4.net
いい奴だなお前

31: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 18:54:26.79 ID:kyfw8ice.net
俺「ンゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオwwwwwwwwwwwwwwww」

教室に響く、俺の咆哮に視線は集中した。
俺は髪を逆立て、金本さんに詰め寄った。

俺「なんで無視するだよ!」
金本さん「・・・・」

無視は継続している。

俺は何度も詰め寄った。そうしていると、クラス委員の神戸が先生を呼んできたんです。

91: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:08:27.70 ID:ysgPeSly.net
>>31
なんかこれ見てツボ入ってしまった
創作にしてもほんとアホすぎるわ

33: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 18:54:56.62 ID:kyfw8ice.net
先生に職員室に連れ込まれる
もう俺をかばってくれなかった

そこからのことは覚えていない。

金本さんの親が家に来て、親戚のおばさんは謝った。
俺も、頭を下げた。

それから、親戚のおばさんは俺を睨みつけるようになった。
怖い。

それから今日まで、俺は教室に行っていない。

35: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 18:55:16.77 ID:kyfw8ice.net
保健室登校を始めて、俺は色んな事がわかった。

むやみにンゴってはいけないこと。
ンゴりとは、悪口に似た行為ということ。
女子にンゴりは絶対禁止ということ。

でもな、それに気づいたのも遅い。
俺は中3だ。もうすぐ卒業だ。
昨日も、卒業式の練習があった。
クラスの中心人物だった俺は、もうそこには行けない。

友達が、完全にいなくなった。311の、あの時と一緒だった。

36: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 18:55:50.00 ID:kyfw8ice.net
卒業式まで、僕は教室には行きませんでした。

カレー事件のこともあったし、なにより学校に行ってもくだらないと思ったのです
理由は一つ。ネットだ。
なんJにのめり込んでから、中学生の奴らがガキに見えて仕方なかったんです

ンゴりまくった結果、友達がいなくなったけど、でもそれでも後悔はありませんでした

毎日部屋にこもってなんJをするだけで心の傷が治った気がしたんです

でも、時間は有限ではなく、限られています。
とうとう、卒業式の日が近づいていたのです

38: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 18:56:04.56 ID:gzb0inqC.net
まーた経緯が書かれてしまったのか

※関連記事:ンゴりまくった結果wwwwwwww

39: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 18:56:13.98 ID:kyfw8ice.net
親戚のおばさんも、卒業式の一週間前には僕に話しかけていた

「卒業式DELLの?」と

でも、僕は出る気なんて等々ありませんでした。
なぜなら、出る必要を感じなかったからだ

おばさんは残念そうな顔をして、おじさんと相談していました

高校を落ちて、これからどうするのか。それを僕に聞かれてもわかりません

とにかく、僕はこれからもなんJができると、むしろワクワクしていました

117: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:16:49.27 ID:ULc1rQHi.net
>>39
草生える

43: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 18:57:28.07 ID:HPFbwGaT.net
卒業式DELLの?
これ狂おしいほどすき

40: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 18:56:17.97 ID:ECpsIlwm.net
くっそなつかしいコピペ

41: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 18:57:00.39 ID:kyfw8ice.net
一日中なんJをして、オナニーして、飯を食う。こんな夢のような生活がここにはあった

今頃、学校の連中はどうしているだろうと考えるだけで、ンゴりが抑えられませんでした。
家でも当然ンゴンゴダンスはしていました。誰も見ていなくても、やりたい衝動を抑える必要がなかったからだ

そうしているうちに、卒業式が間近になった

おばさんが俺に言った

「お父さんとお母さん、妹の写真が見つかったよ」と

親戚の家に、数枚あった写真を見て、俺は泣いた

44: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 18:57:47.89 ID:rtOonAi/.net
プロ野球編からリアリティがまったく無くなるからきらい

45: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 18:58:30.78 ID:kyfw8ice.net
幸せだった日々
それを砕いた311の地震と津波、そして火事

俺は手を震わせた。
それを見たおばさんは「制服に写真入れておくから、卒業式出た方がお父さんたち喜ぶよ」と言った。

こっちに来て、ずっと僕を軽蔑していたおばさんがかけてくれた言葉。それに俺はさらに泣いた

「――――――ああ」

俺は、卒業式に出る決心を固めました

46: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 18:59:08.35 ID:tPBwMb+/.net
不朽の名作

47: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 18:59:08.35 ID:kyfw8ice.net
固めはしたけど、不安が大きかった
なんJに相談スレを何度も立てていたのは、その表れだった

でも、俺はもう負けない、そう誓った。

ボサボサだった髪を切り、卒業式の返事の練習もした
先生も、俺が卒業式に出ることを喜んでくれたように思えた。最後の歌の楽譜を、俺にくれたのだ

こうなっては燃えるしかない
俺はラスト卒業式に、全てをかけるつもりで、卒業式までの時間を過ごした

48: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 18:59:28.04 ID:kyfw8ice.net
そして、卒業式の日がやってきた――――――

おばさんもおじさんも仕事のため、卒業式に出席することはできなかった。
でも、俺のポケットには、両親と妹の写真が入っている。これほどまでに心強いものはなかった。

もう怖くはなかったんです

最後に、壇上か教室でンゴンゴダンスを求める中谷コールが来るかもしれない。
そう思うと、顔がほころんだ。

その時、俺のケータイが鳴った。
――――金本さんだった

72: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:04:06.33 ID:eDa+a/gg.net
神定期

90: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:08:10.77 ID:HPFbwGaT.net
電話ではない。メールだった。俺は金本さんからのメールに、テンションが急上昇した。
文面は「今日卒業式来るの?」と短い文だった
俺は「行くじぇい!w久しぶりに会えるンゴ~」と返信した。
俺はニコ動の実況者であるせんとすが好きだった。しばらくして、メールが来る。
金本さんだけじゃない、クラスの多くのメイトからメールが来た。俺はうるっときた。
「来ないでほしい」
「卒業式来るのやめてくれ」
「お前が来ると雰囲気悪くなる」
俺は凍りついた。
みんなは、俺を歓迎してはいなかったんです。むしろ、来るなと願っていたんだ
ケータイを落として、そのままベッドに横たわった。現実を忘れようと、俺は眠りに落ちた。
起きた頃には、もう夕方だった。

99: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:11:06.41 ID:t0H0GhRi.net
なんで中谷カレー事件なんや
中谷関係ないやん

100: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:11:18.27 ID:HPFbwGaT.net
確かに、俺はンゴった。
それでも、ここまでされるいわれはなかったんです。だから、俺は起きてすぐに何か行動しようとした
でも、俺はそんなに強くない。ハートは、限界だった。
311で一人になった俺、絆と言いながら被災地に募金を募っていた学校のメンツが、被災者を馬鹿にした。
綺麗な自分を作るため、彼らは被災地に向けて行動はしていた。
でも、身近な被災者を排除しようとしていたんだ
それが悲しくて、俺はもう、彼らと決別しようと決めて、メールとアドレス帳を消去した―――
そして今、俺は中バイトはまだ早い。なにせ俺はまだ15歳だ。
おばさんもおじさんも何も言わない。被災したことによる保護か手当が支給されているからだ。
俺は生きているだけで、金を生むというわけですよ
友達なんていらない。俺はなんJの王として、これからも被災した人たちの悲しみを伝えていく
終わりじゃきね

119: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:17:14.87 ID:18eoqpBW.net
毎回文章が意味不明だから途中で読むのやめちゃう

121: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:17:47.48 ID:h3gfTj0p.net
>>119
それが面白いんだよ
ネクラかな?

122: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:18:16.33 ID:VJQNaCaV.net
一文字一句読んでるやついるのか

155: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:34:36.22 ID:oMeDJvwV.net
毎日毎日、そう、毎日のように部屋に閉じこもる
時間が来れば、お盆に乗った食事が運ばれてくる
ゲームだって、今はネット対戦が完備されているから、退屈しない

さらになんJ。俺に死角はなかった。

たまに町に繰り出すのも気持ちがいい
高校生や中学生が学校に行っている時間、俺は自由なのです
サボっているわけではないから、マッポも俺を止めない
俺はsuparmanだ
そう、思った

157: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:35:00.80 ID:oMeDJvwV.net
だが、ひとつだけ
ひとつだけ、弱点があった
この生活には、弱点があったんです

―――――――――学生が下校する時間は、俺は外に出歩けないのです

眩しい彼らが怖い
輝く彼女らが恐ろしい
そして――こんなに惨めな自分が惨めで仕方がないのだ

俺は自供した。
――――――――――――俺はスーパーマンなんかじゃあない。俺は――――アンパイアだ、と。

159: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:35:27.97 ID:oMeDJvwV.net
家では、いつもの調子でいられる
睨みつけてくるおばさんも、最近は俺になにも言わなくなった

だから、いつものように言ってやった
「ン~ゴ~ンゴンゴ~(ただいまというリズム)」だ
このンゴりで、俺は青春を失った
ならば、俺は最後までンゴりを捨てないでいよう

そう思った

――そんなある日のことだ
俺は、金本さんに出会った

160: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:35:57.89 ID:oMeDJvwV.net
絶対に会いたくない人
それをあげろとゆわれたら、俺はいの一番にこう答えるだろう

「金本さん」と

だから、俺はいつも金本さんに会わない時間に活動していた
どんなことがあっても、俺は金本さんとは会いたくはなかった

だけど、出会ってしまった
例えるなら、目玉焼きとカルピスが出会うように当然に

彼女は――少しだけ――変わっていた

162: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:36:19.43 ID:oMeDJvwV.net
「ゴッ!」

俺は声をあげた
金本さんの姿を見た、だとかその程度ではありません
金本さんと、鉢合わせしてしまった
駅の構内ではない。たまたま乗った満員電車の中でです

身体が密着していた
緊張したんです
そして、怖かった

――彼女の鬼の形相と、何度も、何度も舌打ちされたこと。そして――彼氏らしき男が白目になるくらいに俺を睨みつけていたことが

163: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:36:39.84 ID:oMeDJvwV.net
「ンゴるぞ―――てめえ」

勇気を出して、声を出した
俺は、その彼氏にキスするレベルにまで――顔を寄せた(ホモネタだw)
そして、凄んだんです。
俺も、白目を剥いて睨みつけた。万華鏡写輪眼を開眼させた気分だったんですよ。

「ンゴンゴ・・・ンゴ・・・」

彼氏は、黙った。
そして、金本さんの手を、強引に引っ張って、電車を降りていった。
俺は――金本さんの胸が、あのときよりも大きくなっていなかったことに、気がついた

164: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:37:03.83 ID:oMeDJvwV.net
だが、ひとつだけ
ひとつだけ、弱点があった
この生活には、弱点があったんです

―――――――――学生が下校する時間は、俺は外に出歩けないのです

眩しい彼らが怖い
輝く彼女らが恐ろしい
そして――こんなに惨めな自分が惨めで仕方がないのだ

俺は自供した。
――――――――――――俺はスーパーマンなんかじゃあない。俺は――――アンパイアだ、と。

165: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:37:37.78 ID:oMeDJvwV.net
いっそのこと、その車内でンゴンゴダンスができれば、どんなに楽だったことか

そんなことを、今は思います
でも、俺はそんなことができなかった
羽をもがれた天使、とはこのことを言うのでしょう

俺は全てを封印された
家の中では、最強のンゴリスト(ンゴンゴダンスをする人)だが、一歩外に出れば―――俺は毛虫よりも弱い存在だ

そのなか、ゲーセンで出会った友人がいる
ここは―――そう。糸井とでも言っておこうか。彼の存在が、また、俺を変えてくれた
この続編ンゴは、糸井が居なかったらなかったと思う

167: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:38:03.17 ID:oMeDJvwV.net
ゲーセンは、大声を出せる
俺は中学校では、なんJの王として君臨していた
だけど、さすがの俺も外ではンゴンゴダンスをしたりは控えた

だけど、ゲーセンならできる
ンゴりまくれる
だから、俺は数カ月ぶりの―――ンゴンゴダンスを踊った

その姿を見て、声をかけてくれた人がいたんです


それが糸井。孤独な俺の、今現在唯一の友人だ

169: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:38:46.22 ID:oMeDJvwV.net
糸「おう!なにやってるんだよ!」

俺「ンゴッ!?」


正直俺はビビった
久しぶりに、親戚以外の人間と会話らしい会話をしたのだ。無駄はない。
だが、ここで黙ったらンゴリストの名がすたる。俺は全力で――――

俺「ンゴンゴダンスじゃきね~。知らんの?」

と、これまた久しぶりにかつての姿に戻った

171: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:39:30.18 ID:oMeDJvwV.net
糸「なにそれwwwwwもっかいやってくれよwwwww」

俺「いいンゴ~! おひょっむおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」

こんなに気持ちのいいンゴンゴダンスは久しぶりだった
クラスで初めて披露した時のキレが、戻ってきたようだった
ゲーセンの人間が、俺に注目する
俺はさらにギアを100速まであげた。それはまさに高鴨の如く。

糸「wwwwwwwwwwwwwwwww」

爆笑。糸井爆笑―――――俺は、マキシマムンゴンゴダンスを解放した―――――!!

172: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:39:50.62 ID:oMeDJvwV.net
マキシマムンゴンゴダンス、これを解放したら俺はやばいんです

とにかくやばい。
今までも、これを使ったのは何回もない。


だが、俺はかつてンゴンゴダンスが元でトラブルを生んだことを忘れていた


―――ゲームをプレイしている人の缶ジュースが手に当たる

盛大に、その人の服にジュースがかかる。俺は――あの日を思い出した

173: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:40:14.24 ID:oMeDJvwV.net
ゲーマー「うわっ!」
俺「あっ」
一瞬、素になった自分がいたんです
金本さんと、ゲーマーが被った
俺は、二度とあんな気持ちになりたくはなかった
だから――俺はあの時とは違う自分を――ペルソナを被ることにした

俺「何やってるンゴ~?」
ゲーマー「なにするんだよ! かかっただろうが!」
俺「そこに置いておくお前が悪いンゴ~。ン~ゴン~ゴンゴなんJ民」

殴られても、いいと思ったんだ

174: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:40:34.56 ID:oMeDJvwV.net
ゲーマー「クリーニング代寄越せよ!」
俺「うるせえ! 服くらいどうでもいいだろ!」

すでに引き返せない
俺とゲーマーはヒートアップして、つかみ合いの喧嘩に発展する可能性もあった
俺は、さらに睨んだ。多分、白目を剥いていたと思う。

ゲーマー「外でろよ!」
俺「ンゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」

ンゴりの咆哮、俺はこの技をそう呼んでいる
そのとき、糸井の声が響いた

178: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:41:38.41 ID:oMeDJvwV.net
――俺は、止まった。

もちろん、ゲーマーも止まった。

糸井は、少しだけ照れた表情で言った

糸「久しぶりだな。中谷。これが俺の幽波紋(悪魔の実)である『トキトキの身』だ・・・なんて、な」

俺「あ」


そうだよ。こいつは知っている。――そうだ。栗原だ。こいつはあの――栗原だ。

180: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:42:14.64 ID:oMeDJvwV.net
栗原は、俺とンゴンゴバトルを繰り広げた不良だ
このスレを読んでいる奴らは、当然知っていると思うが、俺はコイツに青春を奪われた

だが――今は――俺を――――


栗「まあ、ここは俺に免じて許してくれよ。お互い出禁は嫌だろ?」


助けてくれた。

その顔は「あの時は(ごめんな)」という顔にも思えたんです

181: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:42:35.14 ID:oMeDJvwV.net
栗原の雰囲気は、当時とは変わっていた
当時から不良っぽさはあったが、ここまでは怖そうな風貌ではなかった

禍々しいピアス
太陽よりも眩しい金髪
膝まで下ろした腰パンスタイル
そして――左腕に刻まれた刺青が、彼の人生を物語っていた

ゲーマーは、栗原を見て逃げた

俺はスカッとして、栗原に抱きついた。

182: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:42:39.70 ID:VbFUVBne.net
ンゴ・・・

183: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:43:06.51 ID:oMeDJvwV.net
そして、俺は栗原とファミレスに行った

久しぶりの外食だったので、俺は色々と食べまくった
栗原も、当時と変わらぬ大食漢だったんです

俺たちは会話をしなかった
会話をしなくても、俺たちは男だ。言葉なしで伝わる。
「あの時はごめんな。ンゴンゴダンスで人気者だったお前が妬ましかったんだ」と
「卒業式のメール。あれも俺が皆に命令して送らせた。ホントはみんな怒ってないないよ」と

栗原が言葉にしなくとも、俺には伝わった

184: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:43:30.89 ID:oMeDJvwV.net
ひとしきり食べて、俺たちはファミレスを出ようとした
そのときだった

栗「あ、わり。俺、財布忘れた」
俺「いいンゴ!いいンゴ!ここは最下位の記念ということで俺が出すンゴ!」

俺はテンションが上がっていた
ゲーセン仲間でもあり、中学の同級生でもある栗原と和解できた
それだけで、俺は嬉しくなり、食事代と涙で汚してしまったクリーニング代と栗原の電車賃を出してあげた
栗「あとさ、俺一人暮らししてるんだけど家賃がきついんだ。5万あれば足りるからさ」
友達のピンチを救うことは、ンゴリスト必須だ。俺は当然貸した
別れ際、栗原とは連絡先を交換しなかった。ゲーセンに行けば会えるからだ。

185: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:44:03.17 ID:VbFUVBne.net
ンゴ・

186: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:44:06.35 ID:oMeDJvwV.net
それから、栗原とは会っていない
仕事が忙しいのかもしれない
俺は今日もゲーセンに行き、ンゴる
栗原の名前を出せば、因縁をつけてくる奴も黙った。ノーパンでゲーセンにも行った。たまにズボンも履かずに行こうと思った。
気持ちがよかったんです

いつか、クラス全員の前で、またンゴンゴダンスを披露できるその日まで――

――俺は、今日もどこかでンゴり続ける。
それが――俺なのだから――仕方ない、よな。

また、俺が伝説の格ゲーマー『仕事帰り』として、世界を熱狂させることになるのは別の話。

193: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:47:21.35 ID:oMeDJvwV.net
じゃあちょっと経緯書くわ

俺はゲーセンに行く金が欲しくなった
おばさんからの小遣いでは、足りなくなったのだ
そのうえ、俺は暇だ
ならば、普通はアルバイトの一つや二つをしようと思うんです

だから、俺はコンビニのバイトを始めた

近所の、よく使用するコンビニだ
しかも、可愛いJKがいるんだぁ

194: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:47:41.76 ID:oMeDJvwV.net
俺は、その子に恋をしていたのかもしれない
否。もしかして、恋をしてしまったんだ。

だから、俺は全力でバイトの面接の練習をした
バイト面接だから、緊張しなくてもいいと、ネットなどには書いてあった
でも、俺は落ちたくない

彼女が、欲しかった

渇望、していた。

ンゴり、ンゴられ、ンゴり抜こうと、決めたのだい

196: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:48:01.82 ID:oMeDJvwV.net
全力というものは、いつの時も、いつの間にも、人の心を打(ぶ)つ

俺、という存在がコンビニに必要だ
俺、という在り方こそ、コンビニに必要だ
俺、という生き方が、コンビニに必要です
破界者、としての自分と――
――恋をする、15歳の青年

その心が交わり、答えた時、ンゴりを超えたンゴり
交わらざれし命に、今もたらさせん刹那の命。時を超え――此処に融合せし未来への胎動――!

言うならば――そう、『背負っていくンゴり(ラグナロク)』が生まれるのである――

197: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします 2014/06/12(木) 19:48:22.14 ID:oMeDJvwV.net
これは――俺の宝具だ
俺は、学校に言っていなかったときは、Fateをやりこんでいた
もちろん、金を出して買ったものだ。割れ房と一緒にするんじゃあない

ままま、それはいいとして、俺はそこで宝具を手にすることになる

ゲームをして、宝具を得る
これは、君たちにはよくわからないでしょう

でも、それは事実でした

今も――心に宿るは破界者としての精神――

198: 以下、Zチャンネル@VIPがお送りします [過去ログ]
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